日本の人口減少や国内EC市場の競争激化などの要因から、海外市場へECで進出を検討している方々に向けて、日本企業が中国のEC市場に参入する際の参考となる成功事例や秘策を紹介します。
中国越境ECとは？
中国越境ECとは、中国本土以外の国や地域で生産された商品を、中国の消費者に向けてオンラインで販売することを指します。越境ECは、国際的な取引の形態であり、海外市場への進出による利益拡大やブランド力の向上が期待できます。
中国越境ECの市場規模
中国のEC市場は、世界最大の規模を誇り、近年急速に拡大しています。特に越境EC市場は、中国の消費者が増加する中で、海外商品への関心が高まっており、今後さらなる成長が予想されています。
中国越境ECの参入方法は３択
中国越境ECに参入する方法は、大きく分けて3つあります。
- モール型越境ECサイトへの出店（例：天猫国際、海囤全球）
- 自社サイトを利用した直接販売
- 中国のECプラットフォーム（例：淘宝網、京東）を活用した販売
それぞれの方法にはメリットとデメリットがありますので、自社の商品や戦略に合った方法を選択しましょう。
中国越境EC(モール型)の二強の一角『天猫国際』(Tmall Global)とは？
天猫国際（Tmall Global）は、中国最大のECプラットフォームであるアリババグループが運営する越境ECサイトです。多くの有名ブランドが出店しており、消費者からの信頼性が高く、高い販売実績を誇ります。
中国越境EC(モール型)の二強の一角『海囤全球』(JD Worldwide)とは？
海囤全球（JD Worldwide）は、中国の大手EC企業である京東集団が運営する越境ECサイトです。品質保証や迅速な配送をウリにしており、多くの消費者に支持されています。また、京東集団の物流網を活用することで、効率的な商品配送が可能です。
中国越境ECの事例①資生堂
資生堂は、中国越境EC市場において大きな成功を収めています。同社は、天猫国際を活用し、自社ブランドの化粧品やスキンケア商品を中国の消費者に販売しています。また、中国向けに独自の商品開発を行い、中国の消費者ニーズに応える戦略を展開しています。
中国越境ECの事例②ユニクロ
ユニクロは、中国市場でのEC販売を強化し、天猫国際や海囤全球に出店しています。同社は、中国の消費者からの需要を見極め、人気商品やサイズ展開を充実させることで、多くの中国消費者を獲得しています。
中国越境ECの事例③北海道お土産探検隊
北海道お土産探検隊は、北海道の特産品やお土産を中国の消費者に販売する越境ECサイトです。同社は、SNSマーケティングやインフルエンサーを活用し、中国の消費者に対する認知度を高め、成功を収めています。
中国越境ECの成功事例から学ぶ、成功の秘訣は３つ！
- 信頼できるパートナー企業との関係性構築 成功事例から分かるように、信頼できるパートナー企業と協力し、現地市場に適した戦略を立てることが重要です。
- 中国越境ECの販売インフラ構築 適切なプラットフォームを選択し、効率的な物流や在庫管理を実現することで、顧客満足度を向上させることができます。
- SNSを利用した集客の仕組みを構築 中国市場では、SNSやインフルエンサーが非常に影響力があります。これらを活用し、ターゲット層に対して効果的なプロモーションを行うことが重要です。
番外編：集客対策やリピート施策を重視する
これは、中国越境ECで成功を収めるだけでなく、EC事業に共通して言えることですが、集客対策やリピート施策も重要です。まずは、広告やSNSを活用してターゲット層にアピールし、新規顧客を獲得することが求められます。次に、顧客満足度を高めるために、商品の品質やサービスに力を入れることが大切です。
リピート施策としては、メールマーケティングやポイントプログラムなどを活用し、顧客との関係性を維持・強化することが効果的です。また、限定商品やセールを行うことで、リピート購入を促すことができます。
まとめ
中国越境EC市場は、急速な成長が続く大きな市場です。日本企業は、成功事例を参考に、適切な参入方法や戦略を立てることで、中国市場での成功が期待できます。
しかし、中国市場は競争も激しく、独自の文化や消費者ニーズがあります。そのため、現地のパートナー企業と連携し、市場調査やマーケティング戦略を練ることが重要です。
また、信頼できる販売インフラの構築や、SNSを活用した集客戦略、リピート施策を重視することで、中国越境EC市場での成功を目指しましょう。
Shopifyを用いた越境ECの構築
弊社はShopify Japanのパートナーとして、国内向けECのみならず、海外向けの越境ECも構築・運用支援をしております。Shopifyを用いることで越境ECの構築費用を相対的に安くすることが可能です。Shopifyを用いた場合の越境ECサイトの構築費用は以下のとおりです。
・Shopifyの基本プラン：月額29ドル（約4,000円）
・翻訳、ローカライズ、デザイン、プログラミングなどの越境EC構築作業：約150万円〜350万円程度 *1（*1 商品数や必要な機能等によって金額の増減はあります）
・Shopifyのプラットフォームに加え、アプリを導入した機能追加作業：約数万円〜数十万円程度
・運用支援サービス*2（*2 必要に応じて、運用支援サービスを提供しております）
ただし、中国に向けた越境ECに限って言えば、Shopifyでは構築できません。詳しくは以下からお問い合わせください。